医療スクラブは、一般的に無地のものが多いという印象やイメージを持たれていますよね。実はそんな医療スクラブはカラーリングが豊富なだけではなく、様々な柄のものが販売されているというのはあまり知られていない情報です。

そこで今回は、医療スクラブに用いられている柄の種類や柄をスクラブに取り入れるメリットについて紹介します。

『かわいい医療用スクラブで差をつけよう』

医療スクラブに柄を入れるのはOK?

そもそも医療スクラブは医療従事者にとってはユニフォームであり、医療機関で働くものとしての証明にもなっています。そのため柄が入った医療スクラブなどおしゃれを重視したものを利用していいのかどうか疑問を抱える人もいますが、基本的に働いている医療機関が問題ないとしている場合は柄が入った医療スクラブでも着用することが可能です。

ただ医療スクラブなどのユニフォームが指定されている場合は柄の入ったものはNGとされる場合がありますし、配属される診療科目によっては患者様からの評価にもつながるため注意が必要だと考えられています。そのため柄物の医療スクラブを購入したい場合は、事前に職場に確認しておくことが大切です。

ちなみに柄の入った医療スクラブの需要が高いと言われているのが、小児科です。小児科は子供を相手に仕事をするため、無地の医療スクラブでは威圧感を与えてしまうことが少なくありません。そのため医師も看護師もキャラクターデザインの医療スクラブやユニフォームを身につけるようにして、治療中の子供たちに安心感や親近感を与えているのです。

このように仕事を円滑に行うために必要と判断されている場合も、柄物の医療スクラブが許可されています。

医療スクラブにはどのような種類の柄があるのか

医療スクラブの柄には色々なものがあり、男性用のものや女性用のもの、男女兼用のものなど多種多様です。一般的に良く見受けられる医療スクラブの柄の種類として、ドット柄が挙げられています。ドット柄は性別に関係なく身につけることができますし、カジュアルでフレンドリーな雰囲気を演出できることから幅広い診療科目で着用しやすくなっています。

またデンタル柄やハワイアン柄と呼ばれる柄の医療スクラブはどこかアメリカンチックな雰囲気があり、職場の雰囲気を明るくしたいというケースで着用されることが多いようです。ほかにも女性受けのいい医療スクラブの柄としてはハート柄や花柄も人気が高く、看護師向けの医療スクラブとして販売されています。

これらの柄は通常の看護スクラブよりも女性らしさを演出することができると話題を集めていますし、子供から高齢者まで抵抗なく受け入れやすい柄となっているところも魅力です。そして小児科向けの柄としては人気のアニメ作品のキャラクターがプリントされているキャラクター柄が支持されており、男の子向けのものや女の子向けのものなど様々なキャラクターのプリント柄が販売されています。

これ以外にも自然柄や英文字柄、幾何学模様柄など販売しているメーカーによって幅広い柄の医療スクラブがあります。このため、自分の好みの柄やカラーリングのものを見つけて楽しむという人も増えてきているようです。

柄物の医療スクラブを身につけるメリット

柄物の医療スクラブを身につけるメリットとしては、患者に親近感を持ってもらうことができる点が挙げられています。一般的な白衣や医療スクラブの場合、患者は相手を医療従事者としか見てくれません。そのため患者によっては最初はなかなか信頼関係を築くために時間がかかってしまうこともありますし、医療従事者の前だと緊張してしまって血圧が上がってしまうなどの状態がみられるケースもありますよね。

それに対して柄物の医療スクラブを身につけていると、患者は一般的な医療従者に対するイメージが払しょくされるので気軽に接してくれる場合もあります。人によってはすぐに信頼関係が築けるようになりますし、緊張をほぐす効果も高いです。

特に小児科の子供たちは医療従事者に対して不安や恐怖を感じるケースも多いため、柄物の医療スクラブで安心感や親近感を与えることが治療の第一歩となります。このように患者に親近感を与えて信頼関係を築きやすくすることができる点が、柄物の医療スクラブの大きなメリットかつ特徴と言えます。

ほかにも自分の好きな柄のスクラブで仕事をすることで、意欲的に仕事に取り掛かることができるなど身につけている人自身にも精神的なメリットがあるのです。

柄物の医療スクラブを身につけるデメリット

日本の医療機関では、柄物の医療スクラブはそこまで浸透しているわけではありません。小児科であればエプロンにキャラクター柄のものが多いことから、子供を怖がらせないようにという観点でキャラクター柄の医療スクラブが利用されていることは多いと言われています。

ただ小児科以外の診療科目では外来でも病棟でも柄物の医療スクラブを身につけている人は少なく、悪い意味で目立ってしまう可能性が考えられるのです。そのため職場の中で浮いてしまうというデメリットがあるため、注意が必要となっています。

また職場で柄物の医療スクラブが許可されていないこともあり、柄物の医療スクラブを身につけることで注意されてしまうという事もあります。そのため柄物の医療スクラブを身につけていいのか事前に確認しておく必要がありますし、あまり派手な柄にして悪目立ちしないようにすることも大切です。

ほかにも患者の中には柄物の医療スクラブを身につける医療従事者に対して抵抗を感じるケースもあるため、診療科目によっては柄物を身につけない方がいいこともあります。

柄物の医療スクラブを購入する際の注意点

柄物の医療スクラブを購入する場合、まず自分が勤めている医療機関で着用してもいいのかどうか確認しておくことが必要です。さらに医療機関自体が了承していても診療科目によってはNGとされる場合があるため、担当の診療科目内でも確認しておくとより確実だと言えます。

それでもあまりに派手な柄だと職場内で浮いてしまう可能性が高いので、派手な柄やカラーリングのものは避けておくことが無難です。ちなみに柄物の医療スクラブでもいいとされている小児科でも、あまりに子供向けではない柄のものだと子供たちから警戒されてしまう可能性があります。

警戒されてしまうと治療にも支障が出てしまう可能性があるため、子供向けの柄を検討することが必要です。このように柄物の医療スクラブが許可されている診療科目でも、TPOをわきまえて柄を選ぶことが大切です。